谷川岳雪上訓練

2月8日夜発〜2月9日〜2月10日
参加者 L石川 久保田 樋口

 連休を利用して谷川岳に雪上訓練に行って来ました。石川さんが車を出してくれる事になり8日夜9時に京王線・八幡山駅に3名が集合! 一路土合を目指しました。関越道をおり、途中の道の駅で車中泊。

 9日、谷川岳ロープウェイの駐車場に車を止め、ロープウェイで天神平へ。天気は荒れ模様との情報のためか、スキーヤー、ボーダーもまばらでした。この日は天気が心配だったので熊穴沢の頭にある避難小屋往復とし、軽い装備で出発しました。以前、訓練した斜
面は既にゲレンデとなっており、ゲレンデを隔てるロープに沿って、稜線を目指しましたが、谷川とは思えないサラサラ雪で膝上から腰までのラッセルを強いられました。無雪期ならどうという事も無い斜面に1時間半もかかりました。先行者がいる筈なのに、雪を踏んでも踏んでも焼結が進まず、久しぶりの辛い登りでした。稜線に出ると曇天の中に、谷川岳の「耳二つ」が見え登行意欲がそそられます。


     


 稜線に出てからは今まで下手をすれば腰までもぐった雪が嘘のように、高速道路のようにトレースが出来上がっており、小さなアップダウンも何のその! ズンズンと進む事が出来ました。途中、傾斜40度位、高低差7〜8mの下り斜面がありました。私は昔とった杵柄で、アイゼン無しでキックステップ、ピッケルのピックを雪面に刺して後ろ向きで下りました。上手い人なら前向きのキックステップで下ってしまうでしょうが!
 さて避難小屋に着いたらコーヒーでも沸かして、と思っていたのですが屋根ぐらいは出ているのではと考えていた避難小屋は完全に雪の中! で行動食を口に入れた後、早々に下山にかかりました。最後のスキー場の斜面は相変わらずズブズブ潜りましたが、あっと
言う間にロープウェイ駅に着くことが出来ました。下に降りてしまうと手ごろなテント場がなく、天気が下り坂という事もあって土合まで戻り待合室にテントを張って泊まりました。夕食は石川リーダーの用意したカレーとアルファ米でなく米を炊いたご飯でした。


           


これが美味かった。

 翌日は湯テルメまで車で行き、開館までの時間をビーコンを使って雪崩埋没者捜索のやり方を試してみましたが、これは結構難しい! ものの本によると雪崩遭難者の生存率が高いのは埋没後15分とのこと! ですからビーコンを使うような事態を起こさないことが大切です。

 今回は自分の技術と体力を確認できたこと、又装備の不備もないことを確認しました。雪上訓練は「滑落停止」を練習するものと思われがちですが、それだけでは無く場所によって、様々な工夫をして行なうべきだと思います。その意味で山頂に行けなかったのは残念でしたが、実りの多い雪上訓練だったと思います。石川リーダー、それに久保田さん、有難う御座いました。




                                               樋口 記


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