都連盟自然保護サミット

[山域] 表丹沢・鍋割山
[日時] 2008年4月26日〜27日
[交通機関] 4/26(土)新宿駅7:50(小田急線)→9:07渋沢駅 9:18(神中バス)→9:33 大倉9:40→10:20
        大倉高原山の家→11:45駒止小屋→13:00花立山荘→13:30塔ノ岳 13:45→14:00花立→
        15:00鍋割小屋(泊)
        4/27(日)鍋割小屋8:30発→9:06後沢乗越→9:36栗ノ木洞→10:00くぬぎ山10:15→
        12:00寄(やどりぎ)バス停→新松田→都内
[参加者] 後藤功一(前労山全国自然保護委員長、現全国労山メディア局長)、浦添嘉徳(労山全国自然
       保護委員長)、吉田隆造(都連盟自然保護理事)、紀野希望(都連盟自然保護理事)、吉住洋文
       (大田山の会自然保護委員)、奥村靴彦(大田山の会自然保護委員)、小野千枝子(世田谷山セミ
       の会)、林祥介(都連盟自然保護委員長
)

2008年度都連盟自然保護キックオフミーティングは丹沢鍋割山にて全国自然保護理事と共同で2日間にわたる活発な討議がおこなわれた。すでに2年前バイオトイレの見学と実地体験(自然保護憲章第6)で山小屋の主人草野さんと労山関係者は旧知の間柄であるが、現在でも週560Kのボッカをこなすトレードマークの赤いバンテラは健在で、端整な風貌からは還暦を過ぎたとはとても思われない若々しさであった。午前940分大倉を塔ノ岳目指し出発。天候は曇り。水無川と勘七沢を分ける大倉尾根は表丹沢の最もポピュラーなコースで年間30万が入る登山者はほぼこの道をすすむことになる。オーバーユースの問題は丹沢のみならず著名な山域では大きな問題として労山でも取り上げられているが(自然保護憲章第3)地質上痩尾根の多い丹沢山系は所々危険箇所が見うけられた。粘土質の山道は途中土が抉られ再三の登山道整備(自然保護憲章第8)も行政の画一的整備では限界が見受けられる。それでも民間の団体が植生回復に様々な活動を展開し自然との鬩ぎあいは今も続いている。温暖化による生態系の変化で増えすぎた鹿の食害による裸地化は2年前より深刻さを増している。金網で囲まれた保護区とその外側では明らかに植生生育状況の極端な違いが観測される。鍋割山荘に至る山道の植生保護マットを敷かれた部分でも鹿による荒らしと植物の奪われは一見してそれと判別されるに十分である。夕食後草野さんを交え自然保護談義は夜まで続き労山の自然との関わりと自然保護のあり方について口角泡を飛ばす論議が消灯ぎりぎりまでおこなわれた。今年は都連盟自然保護委員会と労山全国自然保護は密接な関係を保ちメディア局を最大限に活用し自然保護活動の発信基地としてリーダー的活動を展開してゆくことが採択された。労山自然保護委員会が山と地球規模の環境保全(自然保護憲章第1)に今年も積極的に関わることを確認して都連盟自然保護サミットの報告とするものである。 

                                         文責 林 祥介         
              鹿食害の有り無し                         植生保護

         

              植生回復帯                           参加者集合写真

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