御正体山夜行日帰りハイク


【場所】
【日時】2008年7月11(金)-12(土)天候快晴
【交通機関】都内⇒東名御殿場⇒道志道(テント泊)⇒道坂峠7:157:30今倉山御正体山分岐
        ⇒8:20岩下ノ丸⇒9:00ピーク(1,292m)⇒9:47白井平分岐⇒10:40頂上⇒白井平分岐
岩下ノ丸12:00道坂峠⇒(伊豆河津温泉)一泊後⇒都内
【参加者】林L、他1名
【交通手段】レンタカー
道志山塊の最高峰御正体山1,682mは赤鞍ヶ岳、朝日山、菜畑山、今倉山と道志道に沿って連なる連山の最高峰で日本200名山に数えられているものの地元の人々にはさして注目されるわけでもない地味な山のようだ。一つには富士の眺望がきかないことと鬱蒼たる樹林帯が頂上まで続き景色を期待することは出来ないのがその理由らしい。

しかしながら豊かな自然が残されており、東北船形山のブナ林に匹敵するような立派な木々が期待できるのも今回の楽しみの一つである。夜都内を出発し道志と都留市を結ぶ道坂峠へ向かいテント泊で仮眠をとったのちここから尾根道へ突き上げ一路御正体山へ西へ進むコースをとる。7:17am峠のトンネル横登山道を出発。山塊の南斜面は杉の植林が結構見られるが北斜面は自然のままで動植物の宝庫と言ってよい環境が残されている。御正体山への登山はふもとの三輪神社から登攀するのが普通で時間もずっと短くてすむ。4年まえ皇太子が御登頂された際もこのルートがとられている。我々は一般ルートでない尾根沿いの時間のかかるコースをとることにする。さて北斜面を登ること約15分くらい約30m前方に1.5mくらいの黒い動物がゆっくりと横切ってゆく。朝早かったせいもありクマに遭遇する幸運に恵まれた。野生のクマは毛並みが黒々として光沢がありつややかなのが印象的であった。このほか黒あげは蝶をはじめ鳥や虫がいたるところで群れをなし動植物にとっては自然の宝庫といってよい環境がのこされているところだ。10:40頂上到着。最後まで樹林帯の中をすすみ眺望は利かない。頂上は小さな祠があり小広場のようなところだが四方樹林に囲まれ平成16年10月15日皇太子御登頂記念の立て札か立っているほかは特徴のないところだ。帰りは元きた道を引き返す。

頂上から1km位のブナは素晴らしくこれからも種から成長してゆく若木もふく豊かな植生がはぐくまれる山域を垣間見て久しぶりに清々しさを覚える山行であった。


記:林 祥介


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