奥白根山


日時     2008年8月1日〜8月3日 天候快晴
交通機関  都内→8月1日(金)22:00東北道→8月2日(土)菅沼登山口8:15→10:00弥陀ケ池
        11:08奥白根山頂上2,577m→12:25避難小屋→13:05五色沼→13:50弥陀ケ池
        →14:50菅沼登山口→栗原村民宿泊→8月3日(日)帰京
参加者   林 他1名
交通手段  レンタカー
記:林 祥介
この山をよく眺めるには、男体山や皇海山、あるいは武尊山や燧ケ岳、そらら東西南北の山々から臨んだ時、真に日光群山の盟主にふさわしい威厳と重厚をそなえた山容が得られると、久弥が日本百名山で語ったように奥日光からはその姿をみることが出来ず身近に親しみを持って眼にすることができない。筆者も毎シーズン、ホームゲレンデである岩鞍スキー場の頂上からひときわ白い姿をあらわす複式火山に魅了される一人で、置く白根山は入るたびに何かを発見できるところである。今回も過去数度登った同じコースをとり関東以北の最高峰でありイワカガミやマルバダケブキなど豊富な高山植物や火口湖群を楽しむ登攀の旅に出発した。



菅沼登山口を歩き始めて1時間45分、弥陀ケ原から眺める溶岩ドームが張り出した独特の外輪山は美しい水面に見事な姿を映し出している。11:08山頂に到着。すでに沢山のハイカーがそれぞれのピークに陣取り三々五々360度のパノラマを他の損でいる。最近では丸沼口からゴンドラ経由菅沼へルートをとる人々もかなりの数に達するといわれている。眼下に見下ろす五色沼と弥陀ケ池は見事なコバルトブルーを湛えている。少し北には大きな菅沼と丸沼が静かによこたわり森と湖と山々が絶妙のコントラストを形作っている。後ほど分かったことであるが五色沼は弥陀ケ池より50m以上水面が低く、20分程の道のりはほとんど登り返しに費やされる。温暖化のせいか日光一帯では鹿が増えていると聞き及んでいたがまさにそのとおりであった。避難小屋を過ぎて樹林帯を進むと手に取るほどの距離に2頭の鹿が互いに顔を向き合っている姿に出くわす。



即座にカメラの準備をしたがシャッターを切る瞬間に一頭がくるりと向きを変えてしまった。もう一つの驚きは途中の登山道わきにティッシュの捨て残しがきわめて目立ちその他のゴミもかなり散らばっていることであった。弥陀ケ池からの帰り道は「野山を美しく」と印刷された都連盟レジ袋を取り出し登山口までクリーンハイクをおこなう。
ある自然保護運動の権威が「身近にある自然の変化をみつめ、できることから始めることこそ自然保護だ」といったことばが思い出された。 おしまい

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