中央アルプス 三ノ沢岳・空木岳・越百山・念丈岳縦走報告


記:村上淳也

1 山系、山岳名 三ノ沢岳、空木岳、南駒ケ岳、越百山、奥念丈岳
2 日時 2008.9.20-23日
3 参加者 村上淳也、他1
4 行程
1日目 東京−駒ヶ根高原
2日目 駒ヶ根高原−しらび平−極楽平−三ノ沢岳−極楽平−檜尾避難小屋
3日目 檜尾非難小屋−空木岳−南駒ケ岳−越百山−越百小屋
4日目 越百小屋−奥念丈岳−烏帽子ケ岳−鳩打峠−松川−東京

 1日目(土) 曇り
   心配した13号台風も東京に上陸せず銚子沖に抜けた。風も無く天気を期待して少し早めに家を出る。
   12:30の駒ヶ根行のバスに乗る。途中 双葉SA付近で小雨になるが、直ぐに止む。車窓から見える鳳凰、甲斐駒、
  八ヶ岳は黒い雲が垂れ込め、雨が降っている模様である。16:10駒ヶ根着 同僚が車で迎えに来てくれてホテルに向う。
  温泉に入り早めに就床する。
 2日目(日) 曇りのち雨
   5:00起床。頼んでおいた朝食の弁当を持って5:30ホテルを出る。バスのセンターは臨時のバスを待って既に百人近く
   の人が集まっていた。二番目のバスでしらび平に着く6:40。 千畳敷着 7:10
   終点の千畳敷駅は既に大勢の登山者でごった返しであった。天気は霧雨で視界は殆ど無し。風も強い。貰った朝食
   を取り、合羽など身支度を調え極楽平に向う7:45。 緩やかな登りを30分ほどで極楽平に着く8:10。
   ここでザックを置き、サブザックを持って三ノ沢岳に向う8:30。15分程で宝剣岳ルートの分岐でそこから左に折れる。
   晴れていれば南西にのびている三ノ沢岳の稜線が見えるはずであるが。  
   緩やかな下りを進む。雨風が強くなってくる。150mほど下り平らな所(2680m)を暫く進むと、大きな岩があり、20人ほど
   の団体を追い抜く。辺りは既に紅葉し始めたナナカマドの葉が桃色に近い赤に染まりかけて鮮やかである。そこから
   ざらざらした道を200mほど進むと大きな岩が見えてくる。それを左に巻くと頂上である。10:00。 頂上は岩がごろごろ
   していて、何所が頂上かわかり難い。20分ほど休み下山する10:10。
   雨は一段と強くなる。途中一瞬視界が開け、今登って下りてきた、三角形をした三ノ沢岳ノ姿を見る事が出来た。雷が
   あちこちでなり出す。11:40極楽平着
   ここで、余りにも雨、風、そして雷が酷いので、一時避難のため千畳敷まで下りるかを検討するが、予定通りに前進す
   ることにする。風雨は依然として強いが雷はやがて止まりホットする。
   緩やかな登りを少し進むと広いピークのサギダルノ頭に着く。これより濁沢大峰まではかなりの下りとなり潅木帯まで
   下り、檜尾との鞍部から檜尾岳まではダケカンバとハイマツ帯の中の200mほどの長い登である。
   激しい雨と木曾谷より吹き上げる強い風の中をもくもくと進み檜尾岳に着く(14:10)。頂上は平らな丘である。
   今日の泊りはここから10分ほど下った非難小屋である。既に6人の先着者が横になっていた。夕食を済ませ、6時頃に
   横になるが、体が冷え切っているのと、激しい風雨の音でなかなか寝付かれない。
 3日目(月) 霧雨後曇り
   5:00に目を覚ます。雨、風は止んだが、霧雨で霧が深い。朝飯を済ませ6:45に小屋を出発する。
   今日は空木岳まで4:30、それから泊り予定の越百小屋まで4:30 合計9:00の長い縦走である。空木の頂上からは南に
   空木岳、北に稜線から先に宝剣が飛び出して見える筈であるが、何も見えない。誠に残念である。
   次の熊沢岳までは、少し下り舟窪、大滝山を通過し、それから登りとなる。岩場で多少足場は悪いが、注意して通過
   すれば危険というほどのこともなく、大石のごろごろした山頂に着く10:20。熊沢岳から東川までのコースはピ-クが5つ
   あり、伊那側、木曾側を巻きながら進む。頂上はだだっ広い砂の頂である。ここから20分ほどの下りでその鞍部に
   木曾殿山荘がある。そのまま通り過ぎる。山荘から空木岳は約400mの登りで、特に前半の第一ピークまでの300mは
   急な登りで、残りの100mは岩場の登りである。山荘からの急登はゆっくりと一歩一歩登る。かなりきつい。そのうちに
   大きな岩が現れ、回り込みながら登るとクサリ場跡に着く。これを越え伊那側を巻き、やがて稜線に出る。大きな傾い
   た大岩を慎重に歩き、飛び越え進み頂上に着く(12:10)。頂上は花崗岩の大きな岩があり、地平は風化した砂地であ
   る。やはり深い霧で視界は悪い。雨も依然として降り続いている。
   ここで昼食とする。雨の中で昼食中、どちらともなく、これからどうするということになった。12:20頃である。つまり、雨の
   中、予定通り進むと越百小屋まで4:30分、駒ヶ根に下りると5:00分でどちらにするかである。
   いろいろ議論の中、何も見えない中をただ行くのはつまらないので次回に持ち越して下ることに決める12:30。
   前回も雨で南駒、越百を断念しているので、今回はと思っていたのだが、残念である。
   空木−駒ヶ根の下りは 標高差2200m、約5時間の行程であり非常にきつい。途中で30分ほど電話を掛けたりしなが
   ら休憩し、山道をゆっくり下り17:00に無事駒ヶ根にする。池山小屋からの2時間は特に長く感じられた。そして疲れた。
   下山後、ゆっくり温泉に入り夕食をとり、19:50駒ヶ根発最終便で帰京する。

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