浅間山系 黒斑山

記:奥坊 寿将

山域:浅間山系 黒斑山

日程:2009年2月1日(日)

メンバー:奥坊 他3名

行程:車坂ルート 表ルート 黒斑山(ピストン)

 土曜の夜に車坂峠のビジターセンターの軒先にテン泊だった。吹き荒れていて林の木々からピーッとかシャーとか何だか気持ち悪い音が鳴り響いていたが建物が風を遮っていたのでテントはバタバタいわなかった。
 もうAM2時を過ぎていたのでテントの中で軽く4人で乾杯してすぐに車組みと二つに分かれて寝たのだった。

 朝になっても風は吹き荒れて雪も舞って気温も前回の天狗よりも低いのに熟睡が出来たのはテントが風に煽られなかったのと仲間がいる安心感からくるものか。
 朝飯食ってパッキングしてビジターセンターに入ったら天国だった、床暖房だしトイレは超キレイでウォシュレットなのだ!
 リーダーのA氏が先頭、H嬢、僕、M氏の順で9時前に出発した。
 ピークまでのルートは2つある、尾根沿いに行く表ルートと樹林帯を行く中ルートだ、我々は中ルートでスタート!車道から入るもいきなり足の付け根までズッポリだ、ワカンでも辛いしトレースも無いので表ルートに変更した、ついさっき10人くらいのパーティーが行っていたのでトレースがあるはずなのだが見当たらないのだ。赤布はあるがトレースが無い、風のせいで数分で消えちゃうのだ。

 読図を覚悟して赤布を頼りに尾根沿いを先に進むとしばらく行ったらトレースが付いていた、緩やかなピークについた車坂山だ。そこから下っていくがここのくぼ地もトレースがすぐに消えちゃう所だった、依然として風は強くて視界は良くないし所々でずっぽり埋まっちゃうので体力を消耗しちゃうので、先頭が地雷にはまったらそこを避けて大丈夫な足跡を踏んでいったのだ。
 先頭が一番辛いので交代で先に進む、途中にシェルターがあったのでそこでも一本入れた生姜湯とポテトチップが旨かった。
トーミの頭に着いた、そこからは北へ進路が変わる、肌を出していると辛い時もあれば風が止み暑くて仕方ない時が幾度となく繰り返されたのだった。
 風の弱い場所で異臭がした、前を歩くH嬢が屁をこいたのか僕がこいたのがズボンから込み上げてきたのか悩んだが人のせいにしていたのだった。
 ピークの手前にでかいスピーカーが設置されて避雷針や定点カメラもあったのでちょっとびっくりした、そして昼にピークに到着したが視界が悪く浅間山は見えなかった、仕方ないのでパンを食って下山したのだった。

 下山途中に先ほどと同じ場所で硫黄臭がするので前を歩くM氏にきいたら全然わからないと言われた、僕は下山中に屁はこいていないのだ? この辺に温泉でも湧くのかと思いつつ下山した。
依然として登山口あたりは風が強くてトレースが薄くズッポリはまる所ばかりで疲れたがショートカットして14時に車道に出たのだった。
ビジターハウスまで車道を登っていると一台の車が止まっておじさんが降りてきた、話かけられたので聞いてみると浅間山の警戒レベルが一つ上がったのでNHKから取材に来たのだと言った。
異臭の原因がわかったので良かった!!あやうくH嬢を犯人にするところだった。
 ビデオカメラで撮影されることになったが、バラクラバは着けたままで、あえてゴーグルだけずらした。
その後、温泉に入ってステーキハウスで美味しい半生ハンバーグ食いながら浅間山をみたら噴煙が風で流されているのがよく見えた、隣の黒斑山の山頂はずっとガスっていた。

 翌朝のニュースを見てビックリ!噴火しちゃったのでした。
 今回で37回目の山行でした、つぼ足やアイゼンの人は圧倒的に少なくてスノーシューの人ばかりだった、どうやらスノーシューのトレッキングコースみたいで僕らつぼ足4人組を可愛そうな目でみられるのが寂しかったのでした。

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