羊蹄山、ペテガリ岳、アポイ岳 山行報告 (3)

アポイ岳(5日)


富永 和身
 相川さんの羊蹄山での百名山登頂達成!。そして私の憧れの山の一つ、日高ペテガリ岳へ。今回のおまけの山は花の百名山、そして固有種が多いことで有名なアポイ岳(810m)へ。 
 結構、毎年のように夏の北海道の山に通っているが、往復の日程が決まってしまうので予備日が必ず欲しい。今年のトムラウシのツアーの遭難も予備日が一日あれば防げたのではないかと思うが。
 富良野岳、芦別岳、雨竜沼湿原などおまけの山と言うには申し訳ないが、日帰りで楽しめる山も多い。 また、北海道の魅力に触れられるドライブも良い。富良野のラベンダー畑、キャンプ場は各地にあり、バンガローは快適でしかも安い。
 さて、今回はアポイ岳を村上さんが企画してくれた。ペテガリを往復して、翌日、のんびりとペテガリ山荘から山を越えて沢を下り、神威山荘の近くに戻り、車を回収し、浦河で回転寿司の昼食を取り、アポイ岳の登山口に13時頃到着する。日曜日の為か駐車場には車がいっぱい。
 アポイ岳は日高山脈が襟裳岬で太平洋に沈む手前、山脈の最南端に位置する。
 アポイ岳が有名なのは日本では珍しいカンラン岩が露出しているため、特有の植物が多いためである。最も有名なのはキタダケソウの唯一の近縁種と言われるヒダカソウ。
 ただ花期は五月上旬とのこと。個体数も盗掘等のため激減してしまったそうだ。サマニユキワリとヒダカイワザクラの桜草類も何時か見てみたい。
2〜3時間の山ということで何も調べないで歩き始めたが、そんなに甘くない。避難小屋で話し合い、頂上は諦めて馬の背まで行くことにする。急坂を登り馬の背に近付くと、カンラン岩地帯に入ったようで私でも植物が違うのが分かる。エゾコウゾリナ(特産種)がふっくらしたコウゾリナとは思えない葉を付けている。
 途中、植物パトロールのおじさんに会い、いろいろ話を聞くことが出来た。
見たかったアポイマンテマはこの付近にはないことをおしえてもらう。でもアポイキンバイ、アポイハハコ、アポイカンバ、アポイヤマブキショウマなど特産種をいくつか見ることが出来 感激 !
その日は麓のキャンプ場のバンガローに泊まり、温泉へ。翌日、ゆっくり帰京。
楽しかった今年の北海道の6日間が終わる。
村上さん、相川さん お世話になりました !


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