“山岳遭難・道迷い対策のお守り”HITOCOCO(ヒトココ)

〜フィールドテスト〜

 

 

 
2014年春の発売以来、お陰様で「ヒトココ」は日本山岳協会、勤労者山岳連盟、日本山岳救助機構、そして警察組織などで幅広く採用されています。
また、全国山域の登山届が提出でき、警察や自治体と協定を結んでいる「山と自然ネットワークコンパス」、その登山計画書欄に「ヒトココID」が追加されるなど、他の安全サービスとの連携も進んでいます。
http://www.authjapan.com/
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

日時:20161120日(日)

場所:(丹沢)大野山

検証メンバー:aoimarinkitchan

 

P1070027_R_R.jpgP1070050_R_R.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・親機は70g、子機は20g。ビーコンに比べるとかなりコンパクトで軽い。

[使用機種] HITOCOCO/通常モデル/親機&子機

・検証場所は一応、山の中でということで、(丹沢)大野山の山頂付近で行うことにした。 

・離れたときの連絡は無線機を利用、他に地図、コンパスで地形、距離、高度を確認

 

 

Test1≫

[検証内容]

(親機kitchan、子機aoimarinn)子機をもって親機からある一定の距離を離れ親機がサーチできるかどうかを試してみる。

 

[検証結果]

山頂から駐車場(300m)に行ってサーチ開始

→「近くにいません」の表示・・・・・・

小さな丘で電波が遮断されているようです。

電波の指向性及び直進性が強いと思われる。

さらに離れてみることにした。

すると約700mで子機をとらえる

かなり指向性が強いとの確信

駐車場は少し盛り上がった地形の向こうにあり。

電波が上を通り過ぎたようだ。

ちなみに700m地点は見通しが聞く所である。

 

P1070032_R_R.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さらに1,000m以上離れたが見通しが聞く樹林帯でも子機をとらえることが出来た。

ただ、方向を示す矢印は正しい方向を向いていない。

試しに手に持ち360度廻ってみたが、すべて12時方向を指していた。

遠距離モードでは矢印ではなく電波強度と距離を参考に探す方が良いようだ

 

イメージとしてはサーチをかけたらすぐに「どこぞの方向で何メーター先に遭難者がいる」と思っていたので、少々戸惑った。

(自宅に戻り取説を見て、「電波をとらえたらとにかく動いて電波強度の高い方向へどんどん行く」というのが正しい捜索の仕方というのを確認する。)

 

P1070039_R_R.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Test2≫

[検証内容]

(親機ao 子機imarinnkitchan)子機をもって親機からある一定の距離を離れ親機がサーチできるかどうかを試してみる。

 

[検証結果]

勾配に対して捜索。電波を捉えられるか確認、約100m弱下がった地点で電波を捉えるか確認。

遭難を意識し、山肌のくぼみに寄り添った状態で無線で捜索を依頼する。

山頂では真逆の山肌からサーチを開始したが、電波は捉えられず、更に同じ傾斜

の山肌でも捉えられなかった。

子機を50m位移動し、山頂から斜めに見通しのきく所に出ると捉えることが出来

た。

電波はかなり直進性が強いようである

 

 

Test3≫

[検証内容]

(親機kitchan 子機ao)近距離モードでピンポイント捜索できるか確認

雪崩等を想定して、50m以内で埋没している人を捜索することが出来るか確認

 

[検証結果]

方向の矢印は参考程度とし、電波の強度が上がる方へとにかく動いていく(取説にも書いてある捜索方法だった。)

距離が近づくと音が変わりそれを知らせてくれる。

矢印はある程度参考にあくまでも電波の強度を確認しながら追っていくと到達できた

 

 

P1070042_R_R.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

≪まとめ 感想≫

・親機70g、子機20g軽い

電池寿命が長い(待機は親機6か月、子機3か月)

・生活防水だがラバーを埋め込んで防水しているような作りで、長く使用していると傷みそうである。

・電源スイッチがわざと小さくしてあるようだが、防水カバーの中で、使い勝手は悪い

1km以上の広範囲で見つけることも可能

電波はかなり指向性(直進性)が強く起伏、山等があると捉えにくい。よって、ヘリのように空からの捜索ではかなり遠距離から電波を捉えられる。地上での捜索ではちょっとした起伏でも頭上を電波が通り過ぎるように思えた。対策としては捜索者(親機所持者)は留まらずに動いて電波を捉える必要あり。

・捜索地域の対岸尾根より捜索すると、その地域で捜索するより効果手的に思える

ID検索により、遭難者を特定することが出来る。ビーコンのように他のビーコンの電波に邪魔されずに捜索することが出来る。逆に不特定多数(IDをもってない人)が遭難にあってもわからない。

個人がCOCOHERIに加入し、会として親機を2台程度保有しておく事が

 実際の行方不明者捜索には有効な手段と思われる。当然捜索の地域を限定するには、出来るだけ詳しい計画書の提出が前提となる。

 

 

≪不明点≫

・取説を確認したところ、「体になるべく密着させないこと!」と書いてあるが、雪崩を想定した場合、ビーコンでは真逆のなるべく体に近いところに装着(なぜなら雪崩の勢いで吹っ飛ぶから)となり迷う。(高い位置との話もあり、ヘルメットに子機を内蔵という話題もある。)

・捜索隊がHITOCOCOをもって捜索してくれるのか?

COCOHERIでなく捜索のヘリ、及び警察の捜索隊も所持していれば心強い。所持していなければ意味がない。

長野県警は親機を所持しているとの事です。

 

 

 

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